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小春日和〜小春さん無節操日記

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2012-08-28 [火] 今回の京都は史跡巡りと妖怪電車

Last Update: 2012-08-31 07:30:28

_ [][カメラ・写真] 8/25土曜日は京都で平安京の史跡巡りと妖怪電車

先月末に引き続き8月の最後の土日も京都に行ってきました。

今回のお目当ての1つは平安京の遺跡巡り。

平安京が現在の京都になって街の作りや通りの名前にその痕跡が残っており、特に東西の通りの三条四条五条などがそのまま平安京の大通りから来ているのは誰でも知っている事かと思います。

では大内裏や南北のメインストリート朱雀大路は現在のどのあたりかと聞かれると、答えられる人は地元の方でもないと少ないのではないでしょうか?

自分も漠然と、朱雀大路は今のメインストリートである烏丸通か堀川通あたりかなと思い込んでいたのですが、となると朱雀大路の東にあるべきはずの東寺の位置関係がおかしい。いやそれ以前に対になるはずの西寺はどこ行った?という疑問が沸いて、調べ出したらなかなか面白くて、今回現地を見てくることにしました。

河原町の宿に大荷物預けて烏丸三条の着物屋さんで用事済ませた後、お昼にとりそぼろにく氏と合流して四条烏丸の天天有でラーメン食べてから地下鉄で九条へ。まずは平安時代から残る数少ない場所の一つ、東寺に行きました。

さすがに平安時代から残っている建物はありませんが、弘法大師が広く信仰を集めたお寺は規模や伽藍の配置はそのままに現在に見事に残されています。

そして東寺から西にバス停1つ行ったところにある羅城門跡へ。

羅城門は芥川龍之介の小説「羅生門」で有名ですが、朱雀大路の一番南の端にあった大きな門です。今昔物語集の頃には既に荒れ果てていましたが今はどうなっているのか…

バス停の近く、九条通の北側に「羅城門跡」と矢印を書いた石柱が。その方向に進むと…

小さな児童公園の中に石碑だけがひっそりと。説明の看板によると発掘調査でも遺構すら見つかっていないとか。かなり早い段階で荒れ果てていたのでしょう。

そして羅城門がここということは朱雀大路はここから北に延びていたと言うこと。地図でこの場所の北を見ると…

そこにあるのは烏丸でも堀川でもなく千本通。平安京の中心は思ってたよりかなり西寄りにあったのでした。今の千本通はとてもメインストリートとは言えませんが、平安京ではそこに幅84mの広大な朱雀大路が通っていたのです。

そして更にバス停1つ西へ移動して、今度は西寺跡へ。

こちらも今では児童公園。真ん中に何やら小高い丘のようなものがあるので上ってみると…

ここにも西寺跡と書かれた石碑と礎石と思われる石が2つ転がっているだけ。見事に何もありません。

やはり近くにあった説明では、この丘が西寺の講堂の土壇だとか。言われてみれば東寺の講堂とほぼ同じぐらいの建物が建つ大きさです。御大師様が信仰を集めた東寺とは異なり、あくまで官寺として存在した西寺は朝廷の庇護が無くなると荒廃し、歴史から姿を消したとのこと。

ここで改めて現在の京都を見ると、平安京の朱雀大路から西側の右京に当たる部分は通り以外平安京の痕跡は残っていない、むしろ第二次大戦後に開発され住宅地となったところがほとんどです。調べてみると平安時代の最中の10世紀末頃には既に右京はほとんど衰退して貧しい人がまばらに住む場所になっていたとか。左京だけが都として栄えていたということで、現在の京都の状況を見るとなるほどと頷ける話です。

再び九条通に戻って九条七本松のバス停から202号系統のバスで丸太町七本松へ。ここには京都市生涯教育センター、京都アスニーという施設の中に、平安京創生館という平安京を復元した模型や各種資料を展示する施設があるのです。

中は撮影禁止なので写真はありませんが、見事に作られた平安京の1/1000の模型を前にボランティアのスタッフが懇切丁寧に解説をして下さるという素晴らしい施設です。

正直行く前はあまり観光ガイドにも載っていないし大きな博物館というわけでもないので期待していませんでしたが、実際行ってみるとさに非ず。非常に判りやすい展示と資料は一見の価値はあります。ここの事務所で売られているガイドブック「平安京講話」と「平安京図絵」は、平安京に興味がある方には非常におすすめな資料ですね。また行くと新たな発見がありそうなので通ってみたい場所となりました。

その後は釘抜地蔵尊や北野天満宮の市に寄った後、本日のメインイベントである妖怪電車に乗りに嵐電で嵐山へ。

何年か前から嵐電の夏の風物詩として、走るお化け屋敷として四条大宮と嵐山の間を貸切扱いで妖怪さんと一緒に電車に乗るという企画です。pdfのパンフレットがこれ

18:45の妖怪電車に乗るつもりで18時過ぎに嵐山に着いたら既に長蛇の列が。今回は一般の人も妖怪の格好で行くと運賃が通常200円のところを50円で乗れるということで、手作りの妖怪の格好をした人もたくさんいました。

車内に入るとブラックライトで実にムード満点。妖しいBGMも流れて演出が実に細かくて良い感じですw

時間になると妖怪さん達が乗り込んできて発車。京都嵯峨芸術大の学生さん達だそうですが実に本格的。車内の子供達は阿鼻叫喚。妖怪さん達も回りの大人達もノリまくって子供を怖がらせるもんだからえらいことにw 四条大宮に着くまでの約20分間、もの凄く楽しかったですw

今回うちらが乗った車両で一番面白かった妖怪さんはこの妖孤さん。被り物で無いぶん顔芸が凄かったですw 四条大宮駅では人間のお客さんに混じって並んで切符買う姿が実にシュールでしたw

その後四条大宮の居酒屋で一杯やって1日目は終了。2日目の分はまた明日にでもまとめます。

最後に1日目の分の写真をPicasaのアルバムにまとめましたのでよかったらご覧下さい。

20120825平安京遺構めぐりと妖怪電車

コメント(2) [コメントを投稿する]
_ (2012-08-31 05:23)

凄い人気でしたね。当方も四条大宮発、1本目の電車に乗ろうと急いでいきましたが、既に満員。先発の電車で嵐山まで行って18:45発四条大宮行に乗ることができました。 <br>大人も子供も楽しめる電車ですね。 <br> <br>お疲れ様でした。 <br> <br>http://ginsan-kansai.blog.so-net.ne.jp/

_ 小春 (2012-08-31 07:30)

コメントありがとうございます。ちょうど同じ電車に乗られたのですね。 <br>1本目の四条大宮発はたぶん混むだろうと予想して18時過ぎに嵐山に行ったのですが既に凄い人w18;45のに乗れたのはラッキーでした。 <br>また次回も乗りたいですね。

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